2017/09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

(自分の為の、或いは周りの人達の為の)記録(の一つ)

2011年2月11日13:37

昼飯を食べ終わって皿洗いを終えてユーチューブでサッカーの好プレー集みたいなのを見ていた時に着信がありました。

「はいもしもし」
「あ、もしもし。○○警察署の××と申します」

警察?とびっくりしながらも定型通りのやり取りを交わすと、あちらが本題に入ってきました。

「あのー、住所を教えて頂けませんか?」と。

ははーんこれは詐欺とかなんかそういうやつだな、とぼくは思い、
「でしたら一度こちらから掛けなおしたいと思いますので、番号を教えてもらえますか?」
といったようなことを返しました。

これで相手は慌てて電話を切るだろう、とか、何か適当な番号を言うだろうと思っていると、すんなり相手が番号を口にしたので意外に思いながらメモをとり、その番号をググると、ちゃんと警察署がヒットしました。


え?


じゃあ本当に警察?何の用で?と考えて最初に思いついたのは、「友人が事故にあった」です。



ぼくは友人とルームシェアをして大学の近くに住んでいたのですが、彼は週末はバイトのために実家に原付で帰っていました。

連絡してきた警察署の管轄も彼の実家付近だったので、彼が事故でも起こしたのかな、と。



心のどこかで最悪の可能性も考えてはいましたが。
というか結構そういう「最悪」をすぐ考える性分なんですよ、ぼくが。


それで掛け直すと、改めて住所を聞かれたので答えました。

それから、A君と一緒に住んでいるのか、ということを聞かれたのでそれに答え、彼に何かあったんですか、と聞き返したんですが、詳しいことは話せない、と断られました。



そして、「じきにA君の家族から連絡がいくから」と言って電話は切れました。



事故で怪我をした、ということならば、家族から連絡が来ることは無いと思いましたし、
この時点である程度の覚悟は出来ました。



それから30分後、彼の父親からの電話で事態は決定的に。



言わば二段階にぼくは事実を知った訳です。「最悪の可能性」の95%を知らされ、その後に確定的な5%が。


そこから親しい大学の友人たちに電話をかけていきましたが、まぁ、ほんの少し前まで当たり前のようにAはそこにいたわけで、冗談で言う内容ではないとはいえ、信じがたい、というのが皆の心情だったと思います。

ぼくは、皆に連絡をする、という「するべき事」があったので、色々考えずにすみましたが、それでもある程度連絡を終えてしまうと、何も手に付かなくなりました。

何をするにも手を付けられませんし、それは皆も同じだったようで、連絡を取り合って近くのファミレスに集まってみたは良いですが、だからと言って何かをするわけでもなく、時間は過ぎました。



その後、何度か警察からは連絡があり、彼が事故や事件に巻き込まれたわけではないこと、身体はきれいなままであることなどがわかりました。


前日の夜に、「今から実家帰るわー」「おーお疲れ、気を付けて」みたいな普段通りの会話をちょっとした時も、少なくともぼくが見たかぎりでは彼の様子に異常は無かったので、なおさらその事実が理解できませんでした。
そしてもっと話しておけば良かった、と後悔しました。後悔したって仕方ないんですけど。



翌日は通夜でした。

電車を降りて、会場まで歩いていったのですが、道の脇の看板に会場の名前と彼の名前が書いてありました。

これまで生きてきた中で、そういった看板は何度も目にしたことがありましたが、そこに彼の名前が書いてあるのは本当に不思議な感覚でした。


会場でも、彼の遺影とか、彼の好きだった曲とか、目を閉じて動かない彼の顔とか。
そういったものを確認するたびに、現実が生々しさを帯びてきました。




翌日は葬儀でした。
彼の昔からの友人の弔辞や、親族の弔辞、そして改めて目を閉じて動かない彼の顔を見て、これが最後なのだと思うともう








出棺を終え、彼を乗せた車が行ってしまうと、終わったんだなと思わされました。


そして色々なことを考えさせられました。

自分がそうなってしまったら、例えばネットのみで繋がっている方たちに連絡をとる手段は無いわけで、あれそういえばいなくなっちゃったのかー、くらいにしか思われないのだろうなぁ、とか。

いつ自分がそうなるかわからない訳で、やりかけの事はいっぱいあるし、そういうことも何も言えないまま終わってしまうというのは、悲しい、どうしよう、どうしようもない、とか。



共用にしていた戸棚や冷蔵庫の中を初めとして、彼はたくさんのことを中途半端な状態で残してしまっていて、それらは、こんなにもあっけなく人間は失われてしまう、という現実に変わりました。
使いかけのパスタや、使いかけの焼肉のタレ、ぶどうゼリー、振込みをお知らせする葉書(CDを注文してたみたいです)、充電器につながったままのPSP、など。



映画や小説で泣くときとは違って、感情がいっさいなくなって、ただただ涙だけが流れてきました。
これを書いている今でさえ油断したら涙が出てきそうな。




帰宅しても、テスト前なのですが、勉強もほとんど手につきませんし、勉強のことだけを考える集中力もありません。

何か今、今のこの「感じ」が少しでも変わらないかと思い、彼の何かを残せないかと思い、彼の部屋に行き、主を失ったギターを見つけました。



それからはひたすら作業に没頭しました。
新しく曲をカタチにするのは時間もかかりますので、すでに作ってある曲の再編を。
日付が変わる前に、少しでも彼が近くにいるうちに、と思いまして。


BPMを倍にして(彼はテンポが早い曲が好きだった印象がありました)、キーを下げて(「高い、歌えない」みたいな話をした記憶があります)、そして彼のギターを弾いて、曲の一部にしました。


このギターも、もう少ししたら家族の方が引き取りに来られるでしょうから、なおさら今しかないと思いましたので。


そういう訳ですので、ギターは彼のものですが弾いているのは、ギター歴ほぼゼロのぼくです(ズレてます)。
アンプシュミレータやディレイや、その他もろもろで、誤魔化したりズルしてます。
こういうタイプの曲への知識もほとんどありません。
ベースも入れてません。
ミックスなんかもほぼ手抜きです、最低限「聞けるレベルだろ」とぼくが思ったものですので。

何よりも自己満の作業の結果生まれたものですし、そのへんはご了承ください。
彼もこれくらいは気にしないはず!タイトルも別にいいでしょ!食えるでしょ!

http://jp.myspace.com/gatehorn

自分でも一つ、心の中で区切りをつけるためにも、この作業は非常に濃いものになりました。





一度だけですが、彼を含む大学の友人同士でバンドを組んでライブにも出ることができて本当に良かったです(演奏はお世辞にも上手とは言えなかったけれど笑)。

そして出棺直前、最後には笑って(涙は出ていましたが)、ありがとうと言えたことも、本当に良かったです。




********************************
次あったらまたライブをやろう。
酢コンブも投げよう。ウサ耳も付けよう。あいつにもギターの練習をさせよう。
だからそれまで、もう少し待って、その間に君もギターの練習をしててくれ。
スポンサーサイト
COMMENT
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: 今さらのコメすみません
はじめまして!

毎週きついきつい言っていましたが、なんだかんだで彼は、
その職場ともりーさんを初めとする仲間のことが大好きだったんだと思います。

バイト先の話もしょっちゅう聞いていました。
「今日はこんな客が来てて~」という愚痴や、「○○っていう奴がバイトにいて~」という話まで。
実にたくさんの話を聞かせてもらっていました。


これからも頑張っていきたいと思います。
もりーさんも、バイトだけでなく色々なことを頑張ってください、あいつの分まで。

コメントありがとうございました!
COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
TRACKBACK
TB URL : http://gatehorn.blog.fc2.com/tb.php/2-f4bd8ceb

プロフィール

門角

Author:門角
門角(もんつの)と言います。
曲作ってます。


ミスってブログを消したことがあります。







twitter

最新記事

月別アーカイブ

カテゴリ

訪問者数

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。